ちょっと遠くまで飲みに行こうの会です。浅井です。国の交付金を活用した被災地支援事業「九州ふっこう割」を使って、飛行機に乗ってささーっと熊本県まで、ノープランな飲みに行ってきました。
川崎市民なら羽田空港
我らが川崎市は国内旅行において、羽田空港が近いという大いなるアドバンテージを保有しています。川崎駅まで南武線でさくっと出て、京急の直通電車にさくっと乗るか、各線の主要な駅から出ている直通バスに飛び乗ることで簡単に空港まで着くことができます。
今回は10時の便に乗る為に、読売ランド前駅の自宅を8時前に出発して9時に到着。川崎最北端近くの駅から1時間で世界に行ける。すごいぞ川崎。
想像以上に早く到着したので、まずは去年気になりながらも挑めなかったラウンジの立ち食い寿司「又こい家」に突撃して朝ビールを!キメてやりました!復讐を完遂してやりました。
なお、ポケモンGOを起動したところ、ものの一時間ほどで手元にはコイルが溢れる素敵な現象が発生。ポケモンGOにはゲットしたポケモンがどこに出現したか表示してくれる機能があるんですが、羽田空港でゲットしたポケモンたちは結構な割合で「日本」とだけ書かれておりました。雑か。
2時間もあればすぐに九州に着く
10時半羽田発の飛行機は12時半前に熊本空港に到着です。ちょっとコンソメスープを飲んでるあいだに着いたぞ熊本。
熊本空港では、空港から中央市街、そして熊本駅前に向かうバスが出ています。席ごとにガイドブックが読めて観光客の歓待ムードが見て取れて、良い。
あと「熊本といえば馬肉」という大きな共通見解が書き手にも読み手にもあるので、グルメガイドは結構な割合でページ全体が赤いです。
駅まで向かうつもりでいたところ、沢山の人が降りたのでついていく形でわれらも下車した「通町筋」は西側に熊本城が大きく見え、西日本一のアーケード街を分断する中央街ど真ん中の場所でした。ここから北に向かえば「上通町」南に下れば「下通町」です。この日は熊本駅に一度立ち寄ろうと考えていたため、駅と反対側の上通町から散策することに。
ノープランに、雑に飲もう
土地勘ゼロの場所を好き放題歩いて、訳がわからない通りを曲がった先に飲み屋があったりするノープランな旅ってめちゃくちゃ楽しいじゃないですか。朝少しだけご飯をつまんで、旅行向けカスタムが施された胃袋を、軽めで持ち歩ける程度の大きさのご当地グルメでにぎやかしながら商店街を歩いて、あれやこれや言いながらお店を探すのです。
この日は朝お寿司でチューニング、熊本は水俣市発祥の銘菓「蜂楽饅頭」(餡に蜂蜜を練りこみ、椿油で焼かれたやさしい甘さの大判焼き)を片手に街をふらつきます。完璧な布陣です。
なお、日本インターネットコンテンツ大賞的なものがあれば2016年の受賞間違いなしの「いらすとや」さんは、熊本市街地でもあちこちで活用されていたことをお知らせいたします。
上通町で角打ち発見
ラーメンやチェーン店の欲求を振り切りながら上通町のアーケードを半分ほど北上して、ふと脇道を覗いて見つけた、創業明治27年「堤酒店」に飛び込んでみることにしました。遠路はるばるやってきて角打ち、つまるところ「開幕即角打ち」は字面からしてもうダメな感じがして大変良いです。
せっかくの九州ですし、お酒は地のものを。焼酎を片手に、ガイドブックに沿って赤色に染まりたいと思います。馬肉。馬刺し。到着即角打ちに生肉という響きが合わさり更なるダメ加減が出て、それらが加速します。
クッキングパパにも登場したというこの堤酒店さん、角打ちですが椅子あり丁寧なフードありで、観光客のわれらにも優しいお店。店内には和洋を問わずたくさんのお酒が居並んでいましたが、意識を目の前の赤い奴にフォーカスしていく必要があります。ものごとには順序というものがある。
そして赤いものは実際うまい
旅行に行ったのなら、その土地土地の出汁もしっかりと確かめる必要がありますね。九州はあご出汁のシェアが高く、味付けも少し甘めです。ふわっふわの揚げ出汁豆腐。やわらかいものは現実と夢とをなんかいい具合にあいまいにします。
全国どこにいっても赤いものは大体美味しい気がします。お魚や魚卵を例にとってもわかりやすいうまい指標、それが赤。馬肉先生のおかげで内腑に満ち満ちた生肉パワーを糧に、熊本城周辺へ向かいます。
熊本城、デカい
熊本城の周辺建築物だけでもすごい数でして、その中からまず熊本城稲荷神社に来ました。
正月の助勤(臨時)巫女さん募集のチラシも「いらすとや」さん。
神社から二の丸に向かう道を歩いていたところ、熊本藩初代藩主「加藤清正」公の像がありました。頭突きが強そう。頭突きで山を割ってそう。
外壁は大きな地震の爪あとがくっきりと残されていました。激しく揺れた石垣がぶつかり合って、門から流れ出ている。以降、ほぼ飲み歩きしたログなのでここで書いておくと、地震は要するに、でっかい自然からしたら咳やくしゃみやしゃっくり程度の小さなことで、自然と比べりゃ極小スケールの人間たちがどんなに抗っても、どうにもできないものなのだと感じた場面でした。
同時に、自然の生理現象がいくら起きようとも、タダでは負けてやりたくないなあとも思いました。
グレート大自然さんへの謎の対抗心はこの後あちこちで飲み進めていく度に「熊本、さては勝つ気しかねえな~?バイタリティあるな?」という仲間意識に変わっていくという感じなので、よろしくお願いいたします。